日記 [日記]
毎日暑い日が続いていますね。
私は元気に過ごしています。
・・が仕事が間に合わなく、皆様へのコメントが遅くなり本当にゴメンナサイ。
さて皆様はいかがお過ごしですか?
昨年まで、外で作業をしていましたが、現場を離れると「暑さがこうも辛いものか・・・」と室内作業に慣れた自分が少しだけコワくなりました。自分が軟弱になった模様です。ある意味順応性が高い???(苦笑)
去年までの私は親のお店で天ぷら職人をしておりました。クーラー無しの沸騰した釜の横で天ぷら鍋、揚げ物鍋、その横には調理用のコンロ5つ。40度以上は当たり前。エビだけで50匹以上を仕込みして天ぷらにしていました。その後、人手不足もあり、出来上がった商品を自分でバイクで配達していました。開店が11時に対し、仕込みで私達は朝6時には店に行きます。家に帰ってから、材料と売値の関係で他からの収入を期待してバイトをしていました。あっさり主人は倒れ入院。売れているのに忙しいのに大惨事。
元々はオフィスでサラリーマンをやっていた私達夫婦は慣れるまでに5年はかかりました。
やっと慣れ始めた頃、親が店を閉める決断をしました。自分で言うのもおかしな話ですが、地域の方にはご贔屓にして頂き、今でも転送してある私の携帯電話は出前の電話ばかり頂戴します。忙しすぎました。
なので40歳からの転職も主人も私もマイナスに考えておりませんでした。
資金繰りはちょっと考えてしまいましたが、あの体のきつさを思えば今は幸せです。
店主は昔気質の人間で、苦労して自分で築いたお店のやり方を変える意向も無く、周りの人は「なんで辞めるの?」とさぞ不思議そうにしておりましたが、申し訳ないと思う反面今のままでは繁盛してもこの先が難しいと諦めました。店を引き継ぐのではなく自分の資金で開店させる。。。その方が無難だと判断しました。今は何を言われても我慢の時です。
この経緯で開業したので、今が楽というわけでもありませんがなんだか幸せなのです。どんなに頭を下げてもどんなに苦しくてもそう思えます。
きっと先が見えたからかもしれません。目標を持てるからかもしれません。
そして、薄っぺらい表面を見るのではなく、父の本当の苦労を知る事ができたからかもしれません。
自分で築いた小さなお店を辞めるまでの決断は容易な事ではない。
むやみに引き継ぐ事だけが親孝行ではない。
最終的には自分で決めねばならないと思っています。
そんな事を思う夏2008年。
しかし暑い・・・